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司法書士コラム 2014年3月アーカイブ

【書評】機長、究極の決断「ハドソン川の奇跡」

2009年1月15日、ニューヨークのラガーディア空港発シャロート行きのUSエアウェイズ1549便は、離陸直後のバード・ストライク(鳥が飛行機のエンジンに吸い込まれること)により、すべてのエンジンが停止しました。

約5年前のことですので、私も当時のニュースをよく覚えているのですが、チェスリー・サレンバーガー機長は見事な機体のコントロールにより、ハドソン川に着水し、乗客乗員155名全員が生還しました。

そのサレンバーガー機長が執筆された本書をこの度読んだのですが、とても感銘を受けました。
あのようなアクシデントに遭い、無事に生還できたのは、彼のこれまでの訓練や人生観の延長線上にその瞬間があり、離陸から僅か5分の間にやるべきことを冷静に成し遂げた結果でした。彼は決して「英雄」などではなく、予期せぬトラブルに対してもこれまでの経験を活かして職務を全うした「機長」だったのです。そして、副操縦士やクルー達も本当の意味でのプロでした。

比較にはなりませんが、司法書士の仕事においても、普段の勉強の積み重ねの上に個別の依頼があるものだと思いますので、どのような相談が来ても良いように、努力を惜しんではならないと痛感しました。(実行するのはなかなか難しいですけどね…。)

「訓練してきたことをやっただけ。自慢も感動もない。」(チェスリー・サレンバーガー)

相続財産の承継業務

司法書士は司法書士法29条と同施行規則31条により、相続が開始した後の相続財産を相続人に帰属させる業務をすることができます。
先日、司法書士会の研修会でこの分野のものがあったので受講してきました。

これまでも相談の中で、同様なものはありましたが、司法書士は登記業務が中心という考えがどうしても抜けないので、預貯金の解約等のご依頼は積極的に受任していませんでした。
しかし、お客様からすると、そういった手続も含めて依頼したいというご希望はあります。
今後は積極的に受任していきたいと思います。

なお、相続財産の承継業務には例えば以下のものがあります。

・預貯金の解約
・保険金の解約・払戻し手続
・株式や証券類の払戻しや移管手続
遺産分割協議に基づく解約金等の相続人への分配
・不動産の処分、売却金の分配
・訴訟や税務申告を専門家に頼むこと
・これらの事務処理のための戸籍謄本等公的書類の収集や不動産の調査

これらは、基本的に全相続人から依頼を受け、相続財産を適切に相続できるために、司法書士が全相続人のために包括的に事務を執り行うものです。
よって、一部の相続人の代表として他の相続人と取得分について交渉するようなことはできません。
分割方法については、当事者間での話し合いが原則ですが、話し合いが困難な場合は家庭裁判所遺産分割調停・審判手続を利用することになります。

最近の債務整理事情

2~3年前の依頼内容と比較すると、最近では債務整理の依頼自体が減少しており、その中でも過払金の請求は大幅に減っている状況です。

しかし、債務整理の依頼自体はあり、困難な事案が多いです。
例えば、①ここ2~3年の借入で利息制限法内の取引で債務が減らない、②難しい破産事案、③ヤミ金の処理、などです。

当事務所は難しいからと依頼をお断りすることはありませんし、費用のお支払いが困難な方でも積極的に法テラスの民事法律扶助を利用しますので、手続が進まないということは少ないです。

しかし、例えば、借金のほとんどがギャンブルであるにもかかわらず破産申立書の作成依頼をされたり、ご相談者の希望が手続上実現困難だったりすることもあります。
このような場合は、手続の遂行ができないこともありますので、依頼をお断りすることもあります。
また、当初から明らかに司法書士よりも弁護士に依頼した方が良いと思われる事案は、そのような説明をしています。

借金に至った事情については依頼者ごとに異なるものですが、、解決に導くのが我々の仕事であり、解決をしなければ意味がないので、よくお話しをお聞きしてから手続を受託することにしています。

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